KATO 201系用LEDライト基板開発中 その1
まずは先日のおおさか鉄道模型バザールでは沢山の皆様にご来場いただきありがとうございました。当店の商品も大変ご好評いただきました。今後は関西方面の皆様にもご愛用できる商品を開発してまいりたいと思います。
さて、タイトルの件です。KATOより5月予定品として201系が発売されることになりました。久しぶりの生産ということもあってライト周りについてはLEDに更新されるかと思っていたのですが今回も従来通りの電球仕様ということが判明いたしましたのでこの度KATOの201系に対応したLEDライト基板を開発することにいたしました。
今までにもお客様からご要望は多数承っていたのですが私個人としてはKATO様がLED化するだろうと考えていたので製品化は見送らせていただいておりました。平成も終わりになろうというのにこのメーカーさんはどこから電球を調達してくるのかその調達力には毎度驚かされておりますが賽は投げられた今はいつも通りホビーセンターカトー様でもお取扱いただけるんだろうなと思い気持ちを切り替えて開発を行っております。
そしてこの度中国の取引先に何とか春節前に試作基板を作ってもらったので現在テストを行っております。基板自体はまだお見せできる段階ではありませんが試作基板を使って点灯状態のテストを行いました。
当店ではライト基板用にいくつかの種類のLEDを使用しており、必要であれば目的に合ったLEDをメーカーに生産してもらうというスタイルをとっております。このため当店のLEDは全てLEDメーカーから直接調達しており、秋葉原等の電子部品屋さん等で一般向けに小売されているものや生産委託先が調達したものは使用しておりません。当店では納期と品質確保のため部品は一旦全て当店にて保管して製品生産時に必要量を中国の生産委託先に送っております。
今回ですが201系の場合は前面種別表示器がありますためヘッドライト・テールライトと同時にそれを点灯させる必要があるためどれだけ明るくライトと全面表示を点灯させることができるかが重要になってきます。今回当店では3種類のLEDを使って比較検討を行いました。以下、画像も交えながら説明いたします。
こちらは2種類の異なるタイプのLEDでの比較をしています。左側車両のLEDは現在の当店LEDライト基板のほぼ全ての種類で使用しているものです。右側のLEDは今回の201系から新しく採用を検討しているニュータイプのLEDです。それぞれのLEDの光の拡散具合が違うため見え方が違っています。特にヘッドライト側はあまり変わり無いようですが前面の種別表示器の明るさが違うのがお分かりいただけるかと思います。この比較の場合は右側のほうが種別表示器の明るさが出ています。
テールライトの点灯具合です。こちらについてはどちらもそんなに変わらないかと思います。強いて言えば左側が若干明るいですね。ただ、テールライトの明るさは右側の車両が強く見えます。LEDライトの位置とプリズムの取り合いの関係からテールライト点灯時は前面種別表示器は明るく点灯しています。
次も違うLEDでの比較を行いました。ちなみに右側の車両は前出のLEDをそのまま使用しており、左側の車両だけ別のLEDを使用した基板に交換しております。左側のLEDは前出のものと違うので若干色味も変わっていますね。ちなみに左側の車両のLEDは当店のM-LITE LBNK03A(KATO103系・阪急6300系用ライト基板)に使用しているLEDです。明るさという点では特に前面種別表示器のところを見るとやはり右側の車両のほうが明るいようです。
続いてテールライトの比較です。どちらも明るく点灯しています。
いかがでしたでしょうか。私個人としては今回の結果を踏まえて画像右側の車両に使用したLEDを新規採用して行こうと考えております。
ちなみに前面種別表示器は本来白色で点灯するものではありますが当店では今回はヘッドライト・テールライト共に電球色LEDを採用します。テールライトだけでも白色LEDを使ってもいいのではないかということもありますが当店ではテールライトの色味も重視しています。白色LEDですとテールライト用プリズムが赤色に着色されていても発色が当店の満足できるレベルにはならないため敢えて電球色LEDを採用しております。これは当店の既に発売済みのLEDライト基板と同様の判断です。
製品発売までしばらく時間がかかりますが前面種別表示器の点灯色については引き続き検討してまいります。
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