KATO製車両用DCCサポート基板について

いつもありがとうございます。
既にTwitterでは情報を投稿しましたが本ブログにてもう少し詳しく紹介したいと思います。

今回一部のKATO製車両に使用できるDCC用の基板を試作いたしました。DCCフレンドリー対応の車両であればデコーダーを入れるだけでDCC化できるのですが一部の車両や機関車はDCCフレンドリーではないのでDCC化を少しでも簡単にできるようにしたいと思い開発しました。

と、いうのも当店は日本型鉄道模型を海外に輸出販売している割合が大きい店ですのでやはり海外のお客様からはDCCに対する要望を昔から受けておりました。過去にも別タイプのDCC対応基板を試作したこともあるのですが同時期に開発・販売したM-LITE LEDライト基板各種がおかげ様でご好評をいただきましたのでそちらのラインナップ拡充を優先的に進めておりました。

そしてこれからはお客様からの要望に対応してDCC対応基板についてもできる範囲で開発していきたいと考えております。

今回試作しましたのは下の画像内上側基板です。並べてありますKATO製車両のライト基板とサイズ互換で開発しましたので同形のライト基板を使用している車両であれば使用できます。

多数の車両や機関車が上の画像のライト基板を使用していますが主に以下のような車種が対象となります。

1. 両軸駆動の先頭動力車を含む車種(主に気動車等)
例: キハ58、四国2000系、HB-E300等
2. 一部の機関車
例: EF63、EF58等
3. DCCフレンドリーではない客車(車内にライトのon/offスイッチがあるもの)
例: 50系客車等

上記の車種でも砲弾型LEDを使用している一部旧製品等ではプリズムの長さが足りなくなるためライトが点灯しない等の場合がありますのでご注意ください。

今回の基板の主な特徴となります。

1.純正基板の加工が不要
DCC化するのに純正のライト基板を加工するのは大変です。本基板を使用することで加工の手間を大幅に減らすことができます。また、純正基板を温存できますのでDCに戻すことも簡単にできます(ただしスイッチ部分を加工した場合は別途処理が必要です)

2.デコーダーの簡単取付
基板上にはデコーダーからの線をはんだ付けするパッドが用意されており、色の指定も表記いたしましたのでデコーダーからの線を指定の場所にはんだ付けするだけで配線作業が終わります。

基板だけを試作しましたので部品は一切実装されておりません。搭載する車両によって実装する部品の数も異なってきます。片運転台の気動車等は片側にのみ抵抗及びLEDを実装します。両運転台の気動車やテールライトが点灯するEF63等は合計で抵抗2個、LED4個を実装します。こちらは搭載予定の車両の純正基板合わせて同じように実装してください。

デコーダー配線については基板にカラーコードを表記しましたのでデコーダーから伸びる色の電線をはんだ付けしていただきます。
O – オレンジ色
BL – 青色
GRY – 灰色
WH – 白色
BK – 黒色
RD – 赤色
Y – 黄色
下の画像のサンプルではロクハン製DCCデコーダーを電線の色の通りにはんだ付けしたものです。

車両に取り付けた状態が下の画像です。今回は種車がキハ58ですが、取付の際にはデコーダーを通せるようにシートのパーツの一部を切除していただく必要があります。

現在はまだ試作段階ですので店頭での加工依頼対応として今後サービス展開を準備しております。分売等については今後検討させていただきます。ご興味のあるお客様は店頭にて実物をご覧いただけます。

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